園だより
2022.07.08
ねがい
今日は悲しい事件がありました。
「今日は」ではなく、「今日も」でしょうか。
事件とは対照的に、小さな体で毎日一生懸命に、元気いっぱいに、輝く目で生きている子どもたち。
笑ったお顔も、怒ったお顔も、泣いたお顔も、拗ねたお顔も、全部全部が大事。
言うことを聞く子も、聞かない子も、
がんばる子も、がんばらない子も、
諦めない子も、諦める子も、
一人一人、全員が大切な子。
子どもが何かをできたときは喜べるが、できないと残念に思う、ということがあるとする。
でも本当はきっと、大切なのはそういうことじゃない。
できても、できなくても、その子が、ただ、ここにいるということ。
ここに、いてくれるということ。
大切なことは、その一つだけだと思う。
その一番大切なことを、これからも見失わないように。
先生も、保護者の皆さんも、そして子どもたちも、
いつもお互いを大切に想いながら、過ごしていきたいと思う。
乳幼児期は、人生の土台が作られる時期。
幼稚園は、生きる力が育まれる場所。
生きる力とは、幸せになる力。
もちろん幸せの形は、人の数だけある。
こんなことを思うのは贅沢なことかも知れないが、
どうか、子どもたちが、大人になって、何かの場面でふと「生まれてきて良かったなぁ」と思ってくれたらと、そう願う。
日々の生活の何かの瞬間に、ふと「幸せだなぁ」と思ってくれたらと、願う。
そのためにも、
子どもたちの「今」を確かに見て、そのままの姿が大切にされること、そのままの姿を抱きしめて愛すること、そのことに一層こだわりを持ちながら、そのことだけは何があっても譲ることのないよう、みんなとともに生きていきたい。