園だより
2022.08.29
食育~給食のおはなし①
よくこの話をするのですが、私 園長、子どもの頃からそれはもうびっくりするくらいの偏食家(せめて「家」とつけてオシャレに…)でして、私の人生は「食べ物の好き嫌いとの闘い」と言っても過言ではないほど、いつでもどこでもついて回る悩みなのでした。
いや…「です」かな。(現在進行形?)
今でも偏食家としての本質はあまり変わっていませんが、8年ほど前から一応ひと通りの食材を食べられるようになったのは、幼稚園に勤めたおかげなのです。
つまり、子どもたちのおかげです。
子どもたちが「嫌いだけど…チャレンジしてみる!」と苦手な食材に挑戦している姿を見て、園長である私が「だって嫌いなんだもん」とか言ってどうする!といろいろ食べているうちに、いつの間にか食べられるようになっていました。
子どもの力は、時に大人の悩みも根本から解決してしまうのです。
子どもってすごい。
あっ、ちなみに、これはあくまで私の個人的な意見と言うか感触ですが、
偏食は、普段食べている味付け(特に「濃いめ」)や、お菓子(塩分の多い・味の濃いスナック菓子など)との関係があるような…気がしています。
濃い味付けで、尚且つ油分の多い食べ物に慣れると、食材の味に鈍感になると言いますか…つまり食材の素直な味を「不味い」と感じてしまいがちになるような…気がしています。
あくまで私の感触なので、断言はしません。
でも、私「プロの偏食家・偏食家歴何十年」ですから(笑)、少しは参考になるかも知れません。
もちろん、偏食の原因は味だけでなく、食感等様々なことがあるようですから、要は「食べたくないから泣いてごまかしているんだろう!?」などなど、決めつけないことです。
そして「食べなさい!大きくなれないよ!」とか、「食べないならおもちゃ買ってあげないからね!」などと脅し文句を使わない、ことが大切のように思います。
なぜなら、苦手意識が強くなり、事はさらに複雑に難しくなっていく…からです。
我が子の偏食の原因を、いろいろな角度から考え分析していく冷静さを持つことが一番の近道でしょう。
そして何より、焦らないこと、結果を急がないこと、他のお子さまと比較しないこと、これが重要です。
子育てでも保育でも、キーワードは「熱い心とクールな頭」です。
何せ私は、37年目にしてやっと克服(?)したのですから。
うちの両親は、「クールな頭」ではなく諦めていましたが。
ある意味ではその諦めが、私がじっくりと時間をかけて挑戦する土台となったのかも知れませんね。
【②に続く】