園だより
2023.02.01
2月になりました☆
「今年は春になるの早いかもね~」
暖冬だと油断していたら先日の大雪、そしてこの寒さ…自然は決して私の思うようにはならないんだなぁ。
かの親鸞聖人は仏さまの世界を自然「じねん」と表現され、「自(おの)ずから然(しか)らしむ」と読まれました。
私たちは何でも自分の思い通りになることを望みがちですが、親鸞聖人が大切にされたのは「私たちの力の及ばない世界に生かされている」自覚とでもいうのでしょうか。
それが「いのち」の世界であると。
子どもの成長もまた、私たち大人の力や思いの及ばない世界であろうかと思います。
親は子のためを思い、先生は園児のためを思い、精一杯に尽くします。
でも、ときには子どもから返ってくる答えに納得できないこともあり…これは私のせいなのか、私の子育てが悪いのか、家の環境が悪いのか、私の教え方が悪いのかと、誰も答えを教えてくれない、正解のないことで悩み、自分自身を責めることも多々あるかと思います。
しかし仏教で言えばこれもまた慢心、傲りであるのかも知れません。
子どもを含め、すべてのいのちは誰の思い通りにもならないからです。
自分自身さえも思い通りにならないのが、いのちです。
そして、思い通りにならないのは誰のせいでもありません。誰も悪くない。
それが自然「じねん」の世界、つまり「授かる」ということではないでしょうか。
そういう視点で子どもを見る、世界を見ると、たくさんの「美しい」や「ステキ」「ありがとう」をどれだけ 見落としてしまっていることか。
私たちの目の前にいてくれる子どもたちの成長の、どんなにたくましいことか。
そう思わされます。
私たち大人は、日々「成長という名のハードル」を乗り越え続けている子どもたちの応援隊。
その役割は、よく見守り、よく応援し、よく鼓舞激励し、そして「いつもそばにいるよ」と伝えること。
「そばにいる」とは、何があっても子どもたちを信じ続けること。
さぁ、情熱と愛情で体をあたためて、寒い2月を元気いっぱいに過ごしましょう!