園だより
2023.02.10
保育理念・保育内容について
フランスの舞台俳優ジャック・ルコックは、
「教育とは、動きが脇にそれたと分からせること。それは正解を教えることではない。疑いの余地を残し、教師は承知していても、学生自身に発見させなければならない。教育者はつねに己れを問い直し、新鮮で純心な視線を保って、いかなる型も押しつけてはならない」
という意味の言葉を残しているそうです。
教育の意義といいますか、原点を言い表している言葉だと思います。
令和10年には創立100周年を迎える高田幼稚園。
今、100周年に向けて、建学の精神、創立の意義、幼児教育の原点、保育理念、保育内容等を改めて振り返り、今後、高田幼稚園をより良くしていくための再構築を図っています。
その中で、保育理念について少しお話させていただきます。
今年度までは、高田幼稚園の教育目標は
・はっきりと挨拶ができる子
・自分の気持ちを相手に伝えられる子
・ゆたかな情操を持った子
・だれとでも遊べる子
・感謝の気持ちを忘れない子
・たくましい体力を持った子
以上6項目でした。
令和5年度からは、
“高田幼稚園は真宗高田派本山専修寺の園として、宗祖 親鸞聖人の御教えのもと、以下の心を育んでいます。”
・「あいさつ」「掃除」「礼儀」を実践する心(利他奉仕)
・自らを尊び、また他を尊ぶ心(感謝)
・日々の生活を楽しく豊かに過ごす心(希望)
・自然や生き物に興味・関心を持ち、探求する心(好奇心)
以上、改めて保育理念を掲げ、「生きる力」につながる4つの心が育まれる場所づくり、園児・職員ともに育まれる場所づくりを目指していきます。
写真は、先日の防犯訓練で、担任が外の様子を確認している間に子どもたち自らが相談し考えて取った行動です。
目隠しも、自分たちで設置したそうです。
発表会の練習を「やらされている」のではなく自ら参加し、考え、楽しんでいる子どもたち。
そういった活動の延長線上にこのような姿があるのかと思うと、乳幼児期の保育で本当に大切なこととは何だろうと考えさせられます。
子どもたちも先生たちも保護者の皆さんも、みんなが楽しく幸せな気持ちで過ごせる幼稚園であることを目指して、これからも一歩一歩を大切に歩み続けたいと思います。