園だより

2023.04.14

本山参詣

今日は年長さん、年中さんで本山参詣に行きました♪
ののさま(仏さま)親鸞さまに「ひとつずつお兄さんお姉さんになりました、いつも見てくれてありがとうございます。これからもよろしくお願いします」と手を合わせ、その後は「重誓偈(じゅうせいのげ)」というお経さんをお勤めしました。

その後は、鯉に会いに行ったり、おやつをあげてみたり…ゆったりのんびりと過ごしましたョ♪

以下、本山参詣前に職員で共有している内容です。
かなり長文になりますので、お時間に余裕のあるときにぜひお読みください。

【4月の本山参詣】
テーマ「合掌聞法(がっしょうもんぽう)」
⇒自分自身を大切にするとともに、他人を敬い、他人の声(心)にじっくりと耳を傾けることに尊い意義があることを学びましょう。

テーマについて、先生の言葉やエピソードで子どもたちに伝えよう!
【例】左手は「ごめんなさい」 右手は「ありがとう」 両手を合わせた姿こそが、「私」の姿です。
私たちにはどんな「ごめんなさい」があるかな?どんな「ありがとう」があるかな?
クラスでこんなことを話し合う時間を作ってみましょう。

仏教とは何か?
仏教とは、今から約2,500年前頃にインドに実在した人「お釈迦さま」が語ったストーリーです。
インドでは口から口へ、中国や朝鮮半島では文字(漢字など)を使って(これがお経です)、そして日本へ、長い時間をかけて人から人へと伝えられてきました。

お釈迦さまは、聞く相手や状況によって語るストーリーを変えました。
だから、聞く人(仲間やお弟子さんなど)の分だけお経があり、どのお経を中心に据えるかによって、後世に宗派が分かれたりということがあります。
私たち真宗高田派は、阿弥陀(あみだ)如来(にょらい)という仏さまのストーリーが中心に据えられている宗派です。
ですから、子どもたちが「ののさま」と呼んでいるのは阿弥陀(あみだ)さまのことであり、真宗の教えを後世に残してくださったのが親鸞(しんらん)さま(親鸞聖人)なのです。
「なもあみだぶつ」というお念仏は、まさに阿弥陀さまのお名前を呼んでいることなのです。
ニュアンスとしては、「おとうさん」「おかあさん」と呼んでいる感覚に似ています。(世間では「なむあみだぶつ」とお念仏しますが、高田派では「なもあみだぶつ」とお念仏するのが慣わしです)

さぁ、4月は「合掌聞法」です。
「手を合わせ、法(仏さまの教え)を聞く」ということです。
私たちは、赤ちゃんのときは誰かの助けがなければ一日たりとも生きていけない存在でした。
それは大人になった今でもそうなのですが、大人になるとそのことをすっかり忘れてしまいます。
そして、すべて自分の力で成し遂げているという気になり、「ごめんなさい」(自己を省みる)や
「ありがとう」(感謝・報いる)の心を持たず、「成功は自分の手柄・失敗は他人のせい」という
自己中心的な生き方をしてしまうことが多々あります。

仏教とは、「自分自身と再び出会う教え」と言えます。
仏教は、世界平和のためにあるのではなく、私たち一人ひとりの幸せのためにある教えです。
私たちが幸せに生きるために一番初めにしなくてはならないことは、「自分自身と出会う」こと。
自分という人間の本当の姿(真実)を知ることが「幸せのスタート」なのです。

「自分の本当の姿」を知るということは、苦しくつらい現実を知ることとも言えます。
しかし、その現実から目を背けていては、私たちは本当の意味で幸せに生きることはできないのです。
もう一度、「自分とは?」「自分がなぜここにいるのか?」ということに目を向けてみましょう。
自分の心の声を聞くことができる人は、他人の心に耳を傾けることができる。
他人の心や痛みに耳を傾けることができる人は、他人を敬うことができるのです。

私たち大人の背中(生き方)を、胸を張って子どもたちに見せていくことが私たちの役目なの
だと考えています。

アクセス

駐車場のご案内

駐車場は、高田幼稚園南側(正面玄関の向かい側)の駐車場・高田本山専修寺の西側にある本山大駐車場(参拝者用以外)をご利用ください。
本山唐門前の駐車場は使用しないでください。

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学校法人 専修学園 高田幼稚園

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