園だより
2023.04.26
ひじき
園長から、ちょっと余談を。
先日、我が子の小学校の参観に行ってきたのですが、参観後にクラス懇談会がありまして。
担任の先生が「では、お一人ずつ自己紹介を。子どもさんの名前、どんな性格かなど…そして最後に、保護者さん自身の、好きな給食のメニューをお願いします」と仰られて…きゅ、給食!?
お一人ずつ「揚げパンが好きでした」「津ぎょうざが好きでした」等ありまして、そしてついに、私の番に。
「自分は給食が苦手でして、あまり良い思い出がなく…特にひじきが…まるで事務用品の閉じ紐のようで…」と緊張でワケの分からないことを答えたら、見事、皆さんから爆笑いただきました。
よっしゃ!爆笑ゲット(笑)
いやいや、皆さんには爆笑いただきましたが、実際のところあまり笑えない話ではあるのですよ(汗)
「佐藤くんがひじき食べるまで、皆さん昼休みはなしです。さぁ佐藤くん、がんばって!」と当時の先生。
「佐藤くん、早く食べなよ!じゃないとみんな外に遊びに行けないよ!」とお友だち皆さん。
冷めた視線、厳しい圧に耐えながら無理矢理口に突っ込んだ、ひじき。
そりゃぁ、全然おいしくないよ~!
ひじきさんも迷惑ですよね、「どうせ食べられるなら喜んで味わってくれる人に食べてもらいたかったよ~」と言ったかどうかは分かりませんが、私もひじきが嫌いなら、ひじきだって「こっちにも言いたいことはあるぞ!」ってなもんです。
私はそのとき、決めたのです。
いや、「そのとき」は言い過ぎですが、とにかく決めているのです。
「決して、お人に対し食の無理強いはしない」と。
そんな食べ方、なんだか食べ物に失礼ですし、それに、豊かじゃないなぁと思うからです。
私の場合、「ひじき恐怖症」から抜け出したのは40歳も手前になってから。
(当方、大の偏食家、偏食の専門家ですので、他にもたくさん「〇〇恐怖症」持っています)
それに、克服したと言っても、正直なところ「おいし~!!!」と言うよりは、「あっ、一応、食べられます」という感じです。
ひじきさん、きっと怒っていますよね。
「こっちだって言いたいことあるぞ!」と。
そんなことを思いながら、今日のひじきさんを味わわせていただきました。
子どもたちよ、今日の給食、どうだった?
No more ひじき。
じゃなかった(汗)
No more 無理強い。
「おいしいって食べてくれると嬉しいなぁ~」by ひじき