園だより

2020.04.21

「がんばらない日」の提案☆

「外出自粛のストレスが児童虐待につながり…」
3月頃から、よく目にする耳にするフレーズです。

「叩く=虐待」だけではなく、今はいろいろな分類があるようです。
それは「今まではなかった種類」ということではなく、今までは「必要なしつけ」と考えられ問題化されなかったり、「それくらいは我慢しなさい」と見過ごされてきたこと、また「そのくらいのことを我慢できないあなたがワガママだ」というような見方…その中でどれだけ多くの方が苦しい思いをしてきたのでしょうか。
もちろん被害者は保護されるべきですし、虐待は決して肯定される(許される)ことではないですが、「してしまう苦しみ」というのが存在するのもまた事実のようです。
肯定否定ということとは別に、「してしまう心の状態」がどのような状態なのかを考えてみることは、相手を守り自分を守る上で必要なことだと思います。

私たちの生活の中にも、あります。
つい子どもを怒り過ぎてしまい、きつい言葉を投げてしまったり、存在否定をしてしまったり、ときには手が出てしまったり…
よその家庭の子には優しくできるのに、我が子には必要以上に厳しくしてしまう。
我が子を想えば想うほど、期待すればするほど…
よその家庭の子なら客観的にも見れますが、我が子を客観的に見るというのはとても難しい。
存在としての距離が近いですし、「親としての責任」を重く感じれば感じるほど、自分の思い通りに動いて(育って)くれない我が子に怒りを覚えることにもなります。
そして必ず、後に襲ってくるのはとてつもない罪悪感です。
寝ている我が子を見ながら涙を流した、出先でよそのお子さんを見ながら我が子を想って涙を流した、一人になった途端に泣けて泣けて仕方なかった…溢れるどうしようもない感情に、どうしたら良いのかも分からず、「誰か助けてー!」って叫べるものなら叫びたい…そういう思いをされた方もいらっしゃるかも知れません。

そういうとき、私たちは少しがんばり過ぎているのかも知れません。

私たちはそれぞれに、期待やプレッシャーを背負って生きています。
そして不思議なことに、「それ何のプレッシャー?誰が期待しているの?」と聞かれても答えられないのです。
でも、その不明な期待やプレッシャーに押しつぶされそうなギリギリのところで、私たちは何とか生きているのです。

すべての人が、毎日がんばって生きている。

そのがんばりに体や心がついていけなくなると、「心が風邪をひく」のだと思います。
「心の風邪」を治す方法はただ一つ、「がんばらないこと」です。
風邪をひいたら横になって体を休めるのと同じように、心も休めるのです。
薬は…いつもがんばっている自分に、何かご褒美を渡すのも良いかも知れません。

がんばってばかりいたら心は休まりません。
だから「がんばらない日」を定期的に作りましょう。
誰の期待やプレッシャーになんて、応える必要なんかない。
そんな日、そんな時間があってもいいじゃないですか。

写真は、ひよこ組保育室にある、子どもの大好きな「コーナーあそび」のスペースです。
大きなコーナーである必要はありません。
特別な何かも必要ありません。
「自分だけの場所」を作ってあげることが、子どもに大きな安心を与えるのです。

大人も同じかも知れませんね。
子どものコーナーのお隣にでも、親のコーナーを作るのも良いアイデアかも知れませんね。

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