園だより
2023.09.15
津山市の2歳児置き去り事件
9月9日、岡山県津山市で、2歳児が駐車場に止めた車の中に置き去りにされ亡くなるという事件が発生しました。
また発生してしまったのか…と、胸の痛む思いでいます。
どれだけ注意を繰り返してみても、こういった事件/事故はたびたび発生してしまいます。
こういう時、なぜ無くならないのか?家族は何をしていたのか?園は何をしていたのか?と、原因追及を飛び越して「犯人さがし」をしてしまいがちになりますが、当然ながらご家族も傷ついていますし、園も、地域の方も傷ついています。
もちろん、亡くなった方のことを思うとつい感情的になってしまいますが、「誰が悪いの?」ではなく、原因追及と再発防止に努めることが最優先であると思います。
誰かを責めたり、自身の正義を振りかざしたりしたところで、亡くなった方が戻ることはありませんし、誰も幸せになりません。
責めたり、正義を振りかざしたりする方自身も、感情が満たされるのはほんの一瞬のことであって、それが本当の意味で心の安心につながるワケではないと思います。
人は、どれだけ気をつけていても必ず失敗します。
一度の失敗が致命傷とならないように、二重チェック三重チェックで子どもの安全を守る必要があります。
大きな事故は、いくつもの失敗が重なったときに起きているようです。
保護者が悪かったのか?
園が悪かったのか?
に終始するのではなく、失敗が重なる確率を少しでも減らすために、それぞれの立場で何を課題としていくのか、ここで改めて検証する必要があるかと思います。
例えば、バス置き去り事故の後から、幼稚園・保育園・認定こども園全体が「休みの連絡なく登園していない場合は、必ず保護者に確認することを徹底」するようになっているのではないかと思います。
高田幼稚園でも行っています。
電話一本です。
電話一本かけるのか、かけないのか、時間にして1分~3分。
この1分~3分の行動で、死亡事故の確率を下げることができるなら…「しない」という選択肢はありません。
これはあくまで一例ですが、まだまだ、できること、できるのにしていなかったこと、あると思います。
子どもたちの安全を守るために、今回の事件を他人事と思わず、様々な角度から検証していきたいと思います。