園だより
2024.04.11
ミシシッピアカミミガメ②
年中さんがお世話する「かめ組」さん、正確には、12匹お預かりしていま…した。
実は昨日の夕方、そのうちの一匹が鳥に食べられてしまったのです。
飼育ケースを外に出して甲羅干しをしていたときのこと。
その場は見ていませんが、ほんの短い時間のうちに…気がつくと無残な死骸がケースの中に…その状態から、これはカラスか何かに食べられたのだろうと判断。
さて、このことを子どもたちにどう報告し、どう考え、埋葬までどういう形で進めていくのか…先生が進めていくことは可能なのですが、担任の先生たちはそうせずに、子どもたちと一緒に考えることにしました。
まずは死骸を子どもたちに見せて、報告。
怖がったり嫌がったりする様子はありませんでした。
その後「この子をどうすれば良いと思うか?」と尋ねると、子どもたちは様々な意見やアイデアを発言し、「お母さんのもとへ返そう」という結論になりました。
海?川?高田本山の池?
明日、高田本山の池に住んでいるであろうお母さんに返そう。
でも、お母さんはかえって悲しがるかも知れない…そんな言葉も聞こえました。
そして「これから子亀たちを守るためにはどうしたら良いと思うか?」と尋ねると、また様々な意見やアイデアを発言され、「飼育ケースに蓋を付けよう」という結論が出ました。
こんな風に、一匹の亀を通して子どもたちの心が動き、自ら考え、実践するという機会を与えてもらうことができました。
子亀さんのことは悲しいけれど、このことを機会として、これからいのちを大切にしていけるといいよね。
子亀さん、大切な学びや気づきをありがとう。
年中組の子どもたち、ありがとう。