園だより
2024.07.03
あずまさんのお葬式
「アズマヒキガエル」のあずまさんが亡くなったことはお知らせした通りですが…ツバメさんのときもそうだったのですが、今回も年長さんたちが丁寧にお葬式をしてくれました。
みんなでお経さんを読んで、お墓を作って、亡骸を納めて、そしてまたみんなで手を合わせて。
あずまさんを、大切に大切にしてくれました。
「いのち」は大切ですって言いますが、
なぜ大切なの?
なぜ大切にしなくてはならないの?
こういったことを子どもから聞かれたとき、言葉を駆使してどんな風に伝えてみても、実は当の伝えている本人自身も「うーん?」となること、ありますよね。
そもそも、理屈や言葉で伝えられるようなことじゃないのかなぁとも思います。
言えば言うほど、伝えたいことから遠くなっていく気がする…とでもいいますか。
きっと「いのち」は私たちがどうこうできる領域ではないからでしょうね。
そうであるにもかかわらず、自分の常識や経験、正義で語ろうとしてしまう…そのこと自体に無理があるんですよね、きっと。
それに、じゃぁ私自身が本当に「いのちは大切だ」と思っているのか?ということも疑問です。
自分の大切な存在にいなくなって欲しくないと思うのは、私自身が痛むからです。
いのちの大切さを理解しているからではありません。
子どもたちには、理屈ではなく、ぜひ肌で感じてほしいと思っています。
生き物との触れ合いを通して、「いのち」を肌で感じてほしい。
私たちの理屈や言葉からではなく、生き物から「いのち」について教わってほしい。
そう思います。
年長さん、ありがとう。
他の学年のお友だちも、たくさん気にかけてくれました。
ありがとう。
保護者さんたちも、たくさん気にかけてくださいました。
ありがとうございます。
そして何より、たくさんのことを教えてくれた、あずまさん。
本当に、ありがとう。