園だより
2020.05.22
つれづれなるままに…
ふとデスクの書類の山に目をやると、そこに一冊の絵本が。
『おじさんのかさ』
お仕事をちょっと休憩して、読みました。
ふむふむ、宝物があまりに大切なので、大切にし過ぎてしまいっぱなし…ということ、ありますあります。
過保護にし過ぎて、本来の力が発揮できないようにしてしまうんですよね。
胸が痛い…なぁ(笑)
皆さん、どんなお話かご存じですか?
機会があったらぜひ、読んでみてくださいね♪
先日テレビを見ていたら、ある教育関係の方が新人の先生たちに「コロナウイルスという災い」と伝えている場面がありました。
揚げ足を取るのは好きではありませんが、引っかかるなぁ、うーむ、と考えてしまいました。
「災い」
今後、教育現場で活躍される先生方に向けて、そう伝えるのは少し残念な気がしました。
自分にとって都合が悪いことを「災い」と呼ぶならば、では、私たち人間は他のいのちからどのように思われているのでしょうか。
視点を変えれば私たち人間だって…。
他を「災い」と呼ぶことは、極めて人間中心の考え方だなぁと思えてなりません。
例えば、「あいつは感染者だ」と心ない言葉を浴びせかける人、石を投げる人、嫌がらせをする人、これはコロナウイルスのせいではありません。
コロナウイルスが人をそうさせているのではなく、私たち自身の心が、そうさせているのではないでしょうか。
コロナウイルスを利用しているだけで、ここぞとばかりに、私自身の欲求を満たしているのです。
自分勝手な欲求を。
これから先、私たちが向き合い考えていく必要があるのは、コロナウイルスではなく、自分自身の中にある「自己中心的な心」かも知れませんね。
「災い」とは、私自身の心の中にある。
そんなことを考え、反省しながら、今週を終わりたいと思います。
皆さま、今週も大変お世話になりました。
ありがとうございました。