園だより

2024.11.26

みんなで考えてみようよ

※写真は今月の園外保育にて

避難訓練や行事、日頃の園生活など、年長さんには特に「みんなのお手本になってほしい」と伝えるようにしています。
もちろん「年長さんになったのだから〇〇が出来て当然」などとは思いませんし、むしろ年齢的には何も考えず自由奔放にのびのびと過ごしてもらえたら良いのですが…要するに、私は年長さんたちをとっても頼りにしているのです。
日頃からたくさん助けてもらって、だから私もどんどん頼っちゃっています。
私が思わず甘えちゃうくらい頼もしいのです。

今日は午後から大講堂に集まり、みんなで丸くなって話し合いをしました。
「戦いごっこ」について、です。
なぜこのテーマかと言うと、最近「戦いごっこ」で叩いた、叩かれたという報告や、危険な場面があった、迫られて怖かった、周りにいる子が怖い思いをした…という報告が、子どもたちや先生たちからあったからです。
さて、どうしよう。
禁止にしますか。
いや、私は「禁止」はなるべく避けたい。
もちろん、叩かれて傷ついた子、怖い思いをした子へのケアは最優先です。
(子どもたちに問いかけると「人を叩くと自分の心が傷つく」という声が聞こえてとても驚いたのですが…これも大切な視点の一つですね)
あまりに危険なことや一方的なことであれば禁止も止むを得ないですが、根本的な「問い」や「考える」という意識・姿勢が抜け落ちてしまいそうで。

それに、私は「戦いごっこ」そのものに反対はしていません。
なぜなら、何かに成り切って遊ぶことって人が育つ上で必要なことだし、何より本人たちがその世界を楽しんでいるじゃないか。
それを園の都合で止めたくない。
むしろ安心して、安全に、大いに楽しめる環境を用意したい。
ただ、やり方ひとつで、それが思わぬ方向へいったりすることもあり。
誰かが傷ついたり、嫌な思いをするということにつながる可能性も大いにある。
じゃぁどうする?っていう問いを、子どもたちと考えていきたいわけです。

また、私は「善い」「悪い」という判断はしたくない。
〇×言うのも嫌。
正直に言うと「良いところ探し」みたいな言い回しもイマイチ腑に落ちない。
良いところ?
誰の基準で?何を基準にして「良い」の?
それよりは、本人が「好き」か「そうでない」か、「得意」か「得意でない」かを大切にしています。
まぁ…それすら刷り込みや思い込みの要素も大きいように思いますが。

話し合いの場では、子どもたちからいろいろな言葉、いろいろな意見をもらいました。
子どもたちは様々な角度で考えてくれました。
普段あまり意見を言わない印象の子も発言してくれていました。
結論は、出ませんでした。
と言うより、結論は出なくて良いと思っています。
「解決」は、私がすっきりしたいためだけなので、しなくていい。
それよりも、「問い続ける」「考え続ける」高田幼稚園でありたい。

年長さんたち、ありがとう。
話し合いの後にみんなでした「ハンカチ落とし」面白かったね!

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