園だより
2025.02.13
三重県私立幼稚園PTA連合会 中央研修会
本日はプラザ洞津にて「三重県私立幼稚園PTA連合会 中央研修会」が開催され、保護者会の皆さまとともに、私 園長も参加させていただきました。
講師は臨床心理士の志村浩二先生。
志村先生は、浜松学院大学短期大学部にて教鞭をとっていらっしゃる他、様々なところでご活躍の先生です。
「思い出してみましょう、子どもの頃~絵で見る子どもの発達~」というテーマで、楽しく分かりやすくお話してくださったので、あっという間の90分でした。
志村先生のお話はすべて学びにつながる内容でしたが、中でも私が特に印象深く感じたのは「表現」に関してです。
「幼児期の表現は誰かに対する意思表示。誰とは誰か?自分の好きな大人、大切な大人、自分のことを見てほしい、分かってほしい大人である」といったような意味の言葉。
そして「自分の分かってほしいこと、知ってほしいことを、伝えたい大人に向けて表現したとき、それを受け止めてもらえた、理解してもらえた、喜んでもらえた、共感してもらえた…こういった経験が、子どものイメージをより深く育んでいく」という内容のお話です。
子どもが何かを表現したときに、その意味を大人の思いで決めつけることが求められているのではなく、その表現を通してコミュニケーションが始まること、そして通じ合っていくことを、子どもは求めている。
幼稚園での日常で「表現」という言葉を当たり前のように使っていましたが、「子どもの表現とは一番言いたかったこと、伝えたかったこと、そのときの気持ちが形になっているもの」という言葉を聞いたときに、ハッとさせられる自分がいました。
そうだった。
表現って、まさにそういうことですよね。
音楽や絵や製作や…そういった様々な表現を通して、子どもたちは思いを形にし、外の世界とコミュニケーションを図ろうと、外の世界と接触しようと試みているわけですよね。
期待と希望を込めて、表現している。
だから、それがどのような形であれ、真剣にキャッチして、投げ返す。
そして心のやり取り、キャッチボールが始まり、それが可能性とともにどんどん発展していく。
つい形や結果にばかりこだわってしまいますが、それよりも大切なのは「その表現を通して子どもとコミュニケーションを取ること」であると、そのことをすっかり忘れていた私がいます。
大きな発見、学びになりました。
志村先生、大切な気づきを本当にありがとうございました。
保護者会の皆さま、お忙しい中ご参加いただきまして、本当にありがとうございました!