園だより
2025.02.21
生活発表会
「感動」
この一言に尽きる。
すべての子が「今」を一生懸命に生きていて、力いっぱいに「いのちの証」を表現してくれた。
その姿を前に、拍手をする以外、何をすることがあろうか。
「ありがとう」と伝える以外、何を言うことがあろうか。
今回、高田幼稚園が目指したのは「 “したい!” “たのしい!” “こわいけれどチャレンジしてみる!”と、すべての子どもたちが安心して“自分事”として表現できる環境を作る」こと。
そのために「子ども一人ひとりの姿を見て、その“声”に耳を澄ませ、職員一人ひとりが“自分事”として環境作りに臨む」ことを徹底的にこだわった。
子どもはいつだって一生懸命に生きている。
子どもはいつだって前を向いているし、いつだって全力だ。
けれど、ときに私たち大人は「教育」「常識」「世間体」などの言葉を武器に、いとも簡単に子どもの心を傷つけ、意欲を削ぎ、今まさに殻を破って芽を出そうとする姿に目を向けることなく「大人の思い」という“錘”で圧し潰してしまいそうになることがある。
そんなときは、自然に目を向けてほしい。
季節は廻り、種は芽生え、いのちはそれぞれの姿で躍動し始める。
私たち人間もまた、その一部なのだ。
子育ての要は、幼児教育の要は「待つ」ことだ。
「そのとき」が来るのを、じっくりと温めて待つこと。
待てば待った分だけ、いのちは大きく大きく育つもの。
そして私たちにとって何より幸せなことは「無条件の愛」「無償の愛」を捧げる相手と出遇えるということ。
子どもたち一人ひとりの顔を思い出すたび、ここまでの道のりを思い出すたび「この子たちと出遇えて本当に幸せだ」という気持ちがこみ上げてくる。
さて、難しいことを言うのはここまでにしよう。
理屈をつけるのも、意味があるようで、子どもたちの前ではやっぱり意味がないんだ。
子どもたちはよくがんばった。
先生たちもよくがんばった。
保護者の皆さんもよくがんばった。
みんなが主役だ。
みんなの力を合わせ、おかげさまで、素晴らしい生活発表会を開催することができました。
一生に一回しか見られない瞬間が集まった、夢のような素晴らしい時間でした。
今回、衣装や小道具を一緒に作ってくださった皆さま、子どもたちを、高田幼稚園を支えてくださった保護者の皆さまへ、心からの感謝を込めて…本当にありがとうございました。
「一緒に作り上げた方が楽しいよ!」との温かいお言葉、私たちは忘れません。
そして、先生たちが泣きながらも最後まで諦めずに子どもたちと一緒に闘った姿も、私は忘れません。
最後にもう一度。
子どもたちよ、感動をありがとう。
忘れていた大切なことを、たくさん思い出させてくれてありがとう。
あなたたちを見ていると、大人たちは「生きる力」が湧いてくるんだよ。
いつも大人たちの背中を押してくれて、本当にありがとう。
うん。
みんなが輝いて、とってもとっても素晴らしい生活発表会だったね!