園だより
2020.06.09
せんせい、みて!
幼稚園の先生の大切な役割のひとつは、
子どもたちからの「せんせい、みて!」に応えること。
「褒めて育てる」という言葉がありますが、これがなかなか簡単なようで難しい。
なんでもかんでも表面的に(口先で)褒めてしまうと、褒めてもらうことに慣れてしまって、褒めてもらうことが当たり前になってしまうこともあります。
また、褒めてもらうためにするようになったり、褒めてもらえないと自信をなくしてしまったり…なんてこともあるかも知れません。
「褒めて育てる」ときに必要なのは、その子の姿、その子の思い、何が好きで何が得意なのか、どんなことをがんばりたいと思っているのか、どんなことに胸を張っているのか、何が苦手で何に自信がないのか、などなど、その子のことをどれだけ知っているか、また他との比較ではなく、その子のそのままの姿をそのまま受け止めることができる私であるか、そういう信頼関係なんだと思います。
そういう信頼関係が築かれていると、子どもの感動に共感できますよね。
「よくがんばったね!」と。
共感ということは、「よくがんばったね!」に「先生も嬉しいよ!」がプラスされるということですよね。
自分のことを、大好きな大人が我が事のように喜んでくれたら、それは次への大きな原動力になると思うのです。
「褒めて育てる」というのは、上から目線で評価するということではなく、「共に努力する」「共に悩む」「共に学ぶ」「共に喜ぶ」、そして「共に生きる」という姿勢なのだと思います。
せんせいたち、いつも見てるからね!