園だより
2020.06.20
今週もありがとう☆
大人はつい物事を前進・後退ととらえてしまいがちです。
そうとらえたいと思っている、どちらにしても結果を知りたいと思っている、そう言った方が良いでしょうか。
そして一つひとつの結果だけを見て、「良い、悪い」と評価しようとします。
良いなら安心できるし、悪いなら対策を考えられるからです。
しかし、子どもの成長や、生きるということは、そんな単純かつ簡単な、私たちの思い通りになるようなものではありません。
私の先輩の言葉を拝借するならば、「もやもやっとしていて曖昧なもの」です。
正解はありませんし、私たちが本当の意味で理解できるものではないのです。
子どもの行動一つひとつに対する評価は、意味のないことかも知れません。
少なくとも幼児期においては、子どもに対する「評価」そのものが不必要なのかも知れませんね。
ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』には、次のようなセリフが出てきます。
「あなたはのぞみの道を歩いてきたの。
この道は、けっしてまっすぐではないのよ。
あなたも大きなまわり道をしたけれど、でもそれがあなたの道だったの。
どうしてだか、わかるかしら?
あなたは、生命の水の湧きでる泉を見つければ、帰れる人たちの一人なの。
そこは、ファンタージェンの一番深く秘められた場所なのよ。
そこへゆく道は、簡単ではないわ」
「そこへ通じる道なら、どれも、結局は正しい道だったのよ」
今週も、子どもたちは自らの道をしっかりと歩いてくれました。
今週も、ありがとうございました。
ゆっくり体を休めて、楽しい週末を過ごしてくださいね。