園だより
2020.07.08
運動指導(年少さん)
年少さん、今日はプールでの運動指導の予定でしたが、朝の時点で気温も水温も低く、無理をして風邪をひいてはいけませんので、大講堂でのマット運動を指導していただくことになりました。
はりきって、元気いっぱいにマット運動に取り組む子どもたちなのでした☆
「うちの子は運動が苦手で~」と思われている方、いらっしゃると思います。
もちろん備わっている身体能力は個々に違いますから、そういった差は確かにあるのでしょうけれど、でもまだ幼児期の段階で「苦手」って…どうなんでしょうか?
まだ何も経験していない段階から「苦手」とは、少し気が早すぎるのでは…と思ったりします。
「苦手」は、本人の思い込み、または周りの大人からの刷り込みということはないでしょうか?
思い込みということで言えば、本人だけでなく、周りの大人もそう思い込んでいる…ということがあるような気がします。
個人的なことで言えば、私は小さい時から「お前は俺の息子なんだから、運動が苦手に決まってるだろ~」と言われて育ちました(笑)
(だからこそ、早い段階から自分にしかできない「独自の路線」を追求することができたと言えばそうなのですが)
本当に、私は運動が苦手だったのでしょうか。
そう思い込んで大人になるまで運動をさぼってきましたから、今となってはもう分かりませんが…。
うちの親は、きっと失敗させたくなかったんでしょうね。
失敗することで私を傷つけたくなかったし、親自身も傷つきたくなかったのかも知れません。
或いは、危険な目に遭わせたくない気持ちから、少々手を回し過ぎたのかも知れません。
本来は子ども自身が、自らの経験をもって危険を知る必要があるのですが。
これは運動に限ったことではありません。
嫌がることを正義の名のもとに無理強いすれば「苦手意識」を生み出してしまいますが、
反対に、勝手に「苦手」と決めつけてあきらめてしまったら、子どもの可能性を狭めてしまいます。
子どもには、過大評価も過小評価も必要ありません。
子どもが自らチャレンジできるような環境(大人からの声かけや、サポートする際の表情なども環境のひとつ!)を整え、あとは子ども自身の力を信じること。
これに尽きるような気がしますね。
今日の年少さんたち、運動指導の間とってもステキなお顔をしていましたよ☆
マット運動を成功した子も、もちろんそうでない子も。
「できた」=達成感
ではなく、
「がんばった」⇒「結果よりも、がんばったことを受け止めてもらえた」=達成感⇒「次もがんばりたい」
ということを、大切にしていきたいと思います。