園だより
2020.08.07
絵本はいかがですか?
天国と地獄。
私たちは亡くなった後、この二つのどちらかに行くものと思っているところが少なからずあります。
おとぎ話や、幽霊の話、宇宙人の話などは「そんなことあるわけないよ~」と信じないのに、天国と地獄については心の隅の方でなんとな~く信じていたりするのだから不思議です。
人間って、面白いですね。
そして、お亡くなりになった人に対し「今頃、天国で楽しく過ごしているよ」という言い方はしても、「きっと地獄に堕ちたよ」とは言わないところがこれまた不思議です。
我々の文化がそうさせるのか、その辺は私では分かりませんが。
それとも、生や死に対する「畏れ」が、そうさせるのでしょうか。
真宗では、亡くなった方は仏さまの国である「浄土(じょうど)」に生まれると教えられるのですが、それをヨーロッパ方面の方に伝えたら「悪いことをした人が地獄に堕ちないなんて、そんなのおかしい!」と怒られてしまいました(汗)
その辺り、文化や思想、宗教観などによって様々ですね。
何が正しいとかどうとかではなく、あぁそうか、面白いなぁと思いました。
(どんなことでも、何が正しいとか言い出すと必ず喧嘩になりますので、違いは敬意を持って面白がるのがちょうどいいような気がしています)
さて、難しい話をしたかったのではなく、絵本の話です。
『このあとどうしちゃおう』 ヨシタケシンスケ
『じこくのそうべえ』 たじま ゆきひこ
『そうべえごくらくへゆく』 たじま ゆきひこ
我が家でもよく「読んで読んで~」と催促されました。
『このあとどうしちゃおう』は、「自分ならどうしてみたい?」という視点も含めて読んでみると楽しいですし、
『そうべえ』シリーズに至っては…「なんだかくだらないなぁ」というところもあるんですけどね(笑)でもコミカルで憎めない、大好きな絵本です。
「とざい、とうざい。かるわざしのそうべえ、一世一代のかるわざでござあい。」
機会がありましたら、ぜひ手に取ってみてください。