園だより

2020.08.24

夏休み最後の週となりました。

夏休み最後の週となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私は暑さのせいか、今朝からどうも元気が出なかったのですが、一身田小学校付近で踏切が開くのを待っていたときに「あっ、佐藤先生や~!」と聞こえてきて。
登校中の卒園生たち(6年生)が車に乗る私を見つけ、「お~!」と声をかけてくれました。
私は嬉しくなり「おーぅ!いってらっしゃーぃ!」と返すと、元気よく「いってきまーす!」と応えてくれました。
これで一気に、元気になりました♪
ありがとう、6年生のお兄さんたち。

私たちの体調は、精神面に左右される部分も大きいように感じます。
そういう意味では、子どもたちの存在によって私はいのちをもらっているんだなぁとも思います。
子どもたちのエネルギーによって、私は生きているんだなぁと。
(エネルギーを吸い取って若さを保っているという話ではありません、念のため 笑)

一学期に園で育てていた虫たちを、夏休みに入ってから自宅へ連れて帰りました。
かぶとむし(男の子)、ミヤマくわがた(男の子)、こくわがた(女の子)それぞれ一匹ずつ。
他の虫たちは残念ながら死んでしまいました。

虫って、あまり好きじゃないんですけれどね…(子どもたちの前では「好き」ということになっています)
触るの、正直言って怖い…(子どもたちには「虫くらい触れないとね~♪」とか強がっています)
でも、育ててみると可愛いもので。
ふと見たときに動いていなかったりすると、息を吹きかけたりして。
虫がびっくりして動くので、それを見てホッとするわけです。(虫たちからはきっと、とっても迷惑がられています)

そんな中、こくわがたの女の子が死んでしまいました。
いつも土の中にもぐっているのですが、なかなか出てこないなぁと思って確かめてみたら…
一緒に夏を過ごした仲間ですからね、なんだか悲しくて。
(確か、年長さんが園庭で見つけてきたこくわがたなんだよね)
園内で死んだ生き物は、園庭にある柿の木の下に埋めるのですが、こくわがたさんも同じようにしました。
柿の木の一部となってまた会いましょう、という気持ちを込めて。

こくわがたさんが死んだ日の夜、家の中をゴキブリが!
私はすぐにスリッパを手に取り、一切躊躇することなくパーン!と。
それを見た息子が怒って「かわいそうや!外に出してあげたらよかったやないか!」と。
私も負けずに「そんなん言うんだったら、お前がやればいいじゃんか!」と。
息子も負けずに「とーちゃんはサイテーや!」と。
私には「家族のためにパーン!したのに」という思いがありますから、「じゃぁ次からお前がゴキブリの担当しろよ!」と。
その後は「お前がゴキブリ担当!はい、決まり!」「いやや!とーちゃんのばかやろう!」と、周りが呆れるような言い合いが延々と続いたのでした。

布団に入ってからもなかなか眠れず、「いのちの重さ」について考えたりして。
なんだか、自分勝手だなぁと。
こくわがたさんのいのちは大切で、ゴキブリは死んでも仕方なかろうと。
当たり前のように、自分はそう考えているんだなぁと。

「はっぴいえんど」という昔のグループの『夏なんです』という曲がカーラジオから流れてきました。
❝ホーシーツクツクの 蝉の声です ホーシーツクツクの 夏なんです❞

そう言えば、ツクツクボウシの鳴き声が聞こえてきましたね。
こんなに暑い日が続いているけれど、夏の終わりは近づいてきているんですね。

きっと、私も含めて大人の方たちはコロナウイルスのことで頭がいっぱいですが、夏休み最後の週も、子どもたちにとって思い出深い日々となりますことを。
私たちの人生は、最初で最後の一日一日を過ごしています。
その大切な一日一日が、子どもたちの心をしっかりと照らしてくれますことを。

そしてその子どもたちのエネルギーによって、私は今日も生きているのです。

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