園だより
2020.08.31
一緒にどきどきしましょう
明日から、来年度の新入園児受付が始まります。
とっても、どきどきしています。
どんな出会いがあるのだろうというどきどきと、
高田幼稚園を選んでくださった皆様に、心から安心していただける園になれるだろうかというどきどきと。
きっと今頃、保護者の皆さんもどきどきしているのでしょう。
私は今、皆さんに対して何もできませんが、どきどきは一緒ですよ。
皆さんは決して一人ではないので、一緒にどきどきしましょう。
そうすれば…一人じゃないと思えば、ほんの少しは…心強い感じしませんか?
ちょっとだけ昔話。
私は幼稚園(仙台)に一年、児童館(栃木)に一年、通いました。
幼稚園での記憶は、残念ながらあまりありません。
ただ一つ、お店屋さんごっこで腕時計(最後の一つ)を見て「かっこいいー!」と買おうとしたら、お隣の子も同じ腕時計を指さしたので、私は急いでその隣の壁掛け時計に指を移動し、「これがほしい!」と。
最後の腕時計を自慢するお友だちに、「僕はこの壁掛け時計がほしかったんだ~」と強がったという、ちょっぴり切ない思い出があります。
あの壁掛け時計、全然かっよくなかったな~(笑)
児童館は…地獄の日々でした(笑)
いやいや、当時の先生方、こんなこと言ってごめんなさい~
私、気が弱いし、お友だちとうまくコミュニケーション取れないし、運動できないし、食事の好き嫌い多いし、お母さんのもとを離れるの嫌で泣いてばかりいたしで、先生たちに大変な思いをさせていたのかも知れませんが(汗)
いや~それにしても、児童館は本当に行きたくなかった(笑)
「都会もんは」とか「3月生まれは」とか言って、いつも「あなたは何もできない」と。
そんな風に見られていたら、行きたくなくなるってもんです。
当時の私に会ったら、「いや、君はきらきら輝いてステキだぞ!」とぜひ言いたい。
でも、そんな地獄の児童館生活の中でも、たった一人、助けてくれる人がいたんです。
それが、館長先生。
私が泣いたり困ったりしていると、誰にも見えないようにこっそりと手招きするんですよ。
そして私を館長室に入れてくれて「ここにいていいよ」と。
そのまま何事もなかったかのようにお仕事されているんです。
別に私に対して何をするわけでもなく、私に居場所を作ってくれて、そしてただただそばにいてくれる館長先生。
私が園長になったとき、「館長先生みたいな園長になろう!」と心に決めました。
なれないかも知れないけれど、少しでも近づきたい。
入園希望の保護者さんたちから、いろいろとご相談を受けます。
私なりに、いろいろとお答えしています。
それらのことも、もちろん大切なことです。
でも私が何よりも一番大切にしたいのは、「安心して毎日幼稚園に来れること」ただ一つです。
師 館長先生ならそう言われるでしょうし、館長先生の教え子である私ももちろんそう思うわけです。
「幼稚園楽しい!」「明日も幼稚園に行きたい!」
子どもたちも保護者さんたちもそう思ってくれたら。
そう思ってもらえる幼稚園になりたい。
その思い一つです。
明日から、皆さんが来てくださることを、楽しみにお待ちしていますね。
そうそう、きっと館長先生はののさま(ほとけさま)だったんだろうな~