園だより
2020.09.30
共感の喜び
ショッピングセンターの遊び場などで子どもが遊んでいると、時々チラッと親の方を見ることがあります。
親がちゃんとそこにいることが確認できると、安心してまた遊びに集中するんですよね。
子どもがチラッと親を見たときに、親がスマホを見ていたりなんかすると、今度はこっちまで来たりしませんか。
「なぁに?」と聞いても、特に何も言わずにまた遊びに戻る。
きっと、「こっちを見て」というサインなのかなぁと思ったりしています。
「こっちを見て」とはつまり、自分の楽しい気持ちを、親にも同じように楽しいと感じていてほしいという気持ちではないでしょうか。
運動会の練習をしているとき、今までできなかったことにチャレンジをしていたらついに「できた!」
そのときの子どもたちは、先生を見ます。
それは「できたよ!」という喜びであると同時に、自分の喜びを同じように喜んでくれているか、つまり自分の気持ちを共感してくれているかを確かめているのかなぁと思うのです。
「褒める」という行為は、喜びを共感したときにできることです。
共感していないのに口先で褒めても、それは伝わりません。
きっと、見破られています(笑)
「子どもは褒めて育てましょう」「子どもは褒められることが好きです」という言い方もありますが、きっと子どもは「褒められたい」というよりも「共感してほしい」と思っているのではないでしょうか。
明日の運動会、保護者の皆さんはカメラやビデオで思い出の記録を残されることと思われますが、それと同時に、子どもからのサインもしっかりキャッチしていただきたいと思います。
子どもたちの姿、しっかりと見てください。
たくさんの保護者さんが来ていただく中で、子どもがお家の人を見つけられないこともありますから、ぜひ今日は「明日は必ず見ているからね!応援しているよ!」と伝えていただきたいと思います。
子どもたちは今日までもう十分にがんばりました。
あとは本番を楽しむだけです。
本番の後に「あそこはもっとこうするべきだったなぁ」「もっとこうすればできたのに!」な~んて反省会はナンセンス。
明日子どもたちがお家に帰ったら、共感した喜びをたくさん伝えてほしいと思います。
きっと子どもたちは幸せいっぱい、そして自信を獲得し、胸を張って生活することができるでしょう。
明日明後日、どうぞよろしくお願いいたします!