園だより
2020.10.02
運動会あとがき
運動会2日間、子どもたちの姿から本当にたくさんの学びをもらいました。
私はここで子どもたちと出会ったことによって、日々どれだけ多くの学びを得ることができているのだろうと思うと、感謝の気持ちしかありません。
運動会の間中、ただひたすら感動、感動、感動でした。
年長さんが鼓隊演奏を終えてテラスに帰るとき、年中さん年少さんひよこさんみんなが大きな拍手で迎えました。
あたたかいなぁ。
年長さんのがんばりを我が事として喜べるなんて、なんてステキな子どもたちなんでしょうか。
そして、みんなの応援にしっかり応えた年長さんは本当にかっこよかったよ。
幼稚園みんなの憧れです。
年少さん、ひよこさんは、ついこの間まで大泣きしていた子たちです。
その子たちが、今は自分の力でしっかりがんばっているのです。
本番前、自主的に練習を申し出る子までいました。
自分で考え、自分で努力し、成果を出そうと一生懸命に取り組んでいるのです。
ゴールテープに向かって真っすぐに駆けていく姿を前に、何を言えというのでしょうか。
子どもたちの中に躍動する「いのちの力」に、ただただ圧倒されるばかりです。
年長さん、年中さんは成果の発表と、勝敗の決まる競技に挑戦しました。
すべてが名勝負でしたね。
最後の最後まであきらめずに取り組み挑み合った姿に、勝敗を超えた感動をたくさんもらいました。
でも、勝負は勝負。
勝ったクラスには「よくがんばったね!」と拍手を贈りますし、子どもたちには素直に喜んでほしいと思います。
勝つために今日まで努力をしてきたのですから。
ただ、負けたクラスにも同じように「よくがんばったね!」と拍手を贈ります。
「もうどうせ負けだからいいや~」とあきらめた子が一人もいなかったことに大きな拍手です。
運動会の後に負けた悔しさから泣いた子がいて、その子と悔しさを共感した子がいて、その子たちと共感した先生がいて。
「よくがんばったんだから、泣かなくてもいいんだよ」という我々の慰めは、届かないようです。
ただただ、その様子を見守るだけです。
でも、心からこの言葉を贈ります。
「勝っても負けても、勝負に向けて一生懸命取り組んだのなら、それは必ずあなたの大きな力になるんだよ」
幼児期の子どもたちが、嬉しい、悲しい、悔しい…そんな感情を豊かに表現できるなんて、本当に素晴らしいことですね。
その場に居合わせることができて、忘れていた心を子どもを通して思い出させてもらえるなんて、何てステキな仕事なのでしょうか。
運動会のひとつひとつを思い出せば、思いは尽きないですね。
先生たち、みんなと出会えて本当に幸せです。
ありがとう。
みんな、今夜はゆっくり眠るんだよ。