園だより

2020.11.11

与え過ぎないことの大切さ

子どもの姿を見ていると思わず感心することが多いのですが、それは何かと言えば「何もないところに何かがあるかのように遊ぶ」姿です。
創造力というのか、
想像力というのか。
そこから広がる無限の世界に生きている子どもたちの姿は、本当にキラキラしています。

例えばジャングルジムはお城にもなるし、船にも、家にも、山にも、大きな木にもなります。
制服を着ていたって、頭(心)の中ではちゃんと海賊やお姫様の衣装を着ているわけです。
手に何も持っていなくたって、持ちたいものがあればすぐに手にすることができます。
幼稚園は、大人にとっては当然のように幼稚園ですが、子どもたちにとってはいつもそうとは限りません。
大海原、大草原、荒野、砂漠、いつでもどこへでも、どんな世界にだっていけるのです。

そんな素晴らしい世界に生きている子どもたちの育みを止めてしまうことのないよう、「これはこうでなきゃいけない」と決めつけたり否定したりせず、子どもの可能性を信じて見守っていきたいと思うのです。

「何もない」ところから作り出す力は、「何もない」ことが原動力になっているような気がします。
満たされている、充足している状態では、創造力も想像力も働きません。
今の時代、モノが満ち溢れていて、大人だけでなく子どもも何でも手に入れることができます。
それはそれで幸せなことかも知れませんが、それは創造力や想像力が誘ってくれる世界とは真逆にある世界のようにも思います。
大人は特に子どもに対し、
「モノが満たされている」=「幸せ」
「何もない」=「不幸」
と、考えてしまいがちなのですが。
決してそうとも言い切れないのです。

子どもが欲しがるモノを与えることは子どもの心を満たしているようにも思いますが、それよりもむしろ与える側である大人の心を満たすためのような気さえします。
大人の心が満たされる一方で、子どもたちのステキな世界を奪っているのかも知れないということ。
「与え過ぎないことの大切さ」について、我々大人は立ち止まってもう一度考える必要があるのかも知れませんね。

園庭で遊ぶ子どもたちの姿を見て、ふとそんなことを思いました。

ちなみに、朝の園庭遊びでは年中さんや年長さんと相撲をしました。
砂の上に〇を書いただけの土俵で。
写真はありません。
何せ、私も負けないようにと必死でしたので。

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