園だより
2020.12.22
いつも待っているよ
ひとつ前の記事で「転園する子が続き」と書きましたが、私(園長)自身、年中さんから年長さんになるときに、引っ越しにより転園した経験があります。
始めて行く場所は、不安だらけでした。
私の場合、言葉の感じが違うと、人の感じも違うように見えてきて…馴染むまでにかなり時間がかかったように思います。
うまく言えませんが、場所によって雰囲気と言うか、「におい」みたいなものも全然違っていたりして。
今では「え~!?」と思いますが、当時の私はとても消極的でして、お友だちもなかなかできず…でもあるときのこと、給食にどうしても嫌いなものが出て困っているときに、隣にいた子が先生の目を盗んで食べてくれたんです(時効ですよね 笑)。
その子がきっかけとなってくれて、他の子とも仲良くなっていくことができました。
その後その場所には中学卒業までいましたが、そこで出会ったお友だちは、今でも会いたくなるような大切な人たちです。
毎日泣きながらも強く育つことができたのは、家族の支えもあったからですね。
うちは両親とも、「誰に何て言われようと気にするな。お前はお前だから」と言うのが口癖だったので、それも大きな支えだったのかも知れません。
それに何より、子どもの力ってとにかくすごいんです。
どんな環境でも強く育てるように、子どもの中に「いのち」がメラメラと燃えている。
保護者の方は「この子に寂しい思いさせてしまっている」「かわいそうなことをしてしまっている」と思うかも知れませんが、ぜひ、子どもの「すごい力」を信じて、支えてあげてほしいと思います。
高田幼稚園で過ごした子どもたちにとって、ここはもうあなたの場所、あなたの故郷です。
いつでも、帰っておいでね。
先生いつでも、みんなのこと待っています。