園だより
2021.04.08
入園式
園庭のチューリップが優雅に、風に吹かれてゆれています。
それはまるで、本日、園の門をくぐった45名の子どもたちを祝福しているようにも見えます。
本日、高田幼稚園にご入園いただきました皆さま、誠におめでとうございます。
心よりお祝い申し上げます。
また、乳幼児期の大切な時期に通う園として、高田幼稚園でと決めていただきましたことに心より感謝を申し上げます。
入園式が終わり、明日から保育が始まります。
子どもたちが「幼稚園たのしい!」「明日も幼稚園にいきたい!」と思えるように、職員一同力を合わせて参ります。
何が「できる」ということよりも、まずは毎日元気いっぱいで幼稚園に来てくれることが大切ですし、それが私たち園にとっては何よりも嬉しいことです。
笑ったお顔も不機嫌なお顔も、毎日楽しみにお待ちしていますね☆
保護者の皆さんに、2つのお願いです。
①子どもの育ちをしっかりとらえ、じっくりと、あたたかく見守りましょう
「いのち」は、偉大な存在です。
その尊いいのちが、私たちを生かし、私たちの心と体を動かしています。
しかし、ときに私たちは、いのちそのものが尊いことを忘れ、
何が「できる」「できない」ということにこだわってみたり、
あちらよりも「できる」「できない」と比較をし、悩み、思い煩う…
その思いにとらわれてしまい、身動きが取れないことがあります。
そして、大切なことを見失ってしまいます。
「できる」「できない」は、人間社会の中で生きる以上、避けて通れない事かも知れません。
しかしその前にまず、私たちには気づかなくてはならないことがあります。
せっかく土から芽が姿を現しても、その色や形、大きさにのみとらわれてしまうと、「芽生えた」という事実そのものに気づくことができません。
比較からスタートするのではなく、まずは目の前にいる大切な子どもの姿をしっかり見て、「芽生え」「育ち」に気づき、喜べる私たちでありたいと思います。
もし私たちがそれに気づき喜べないのであれば、いったい誰が気づけるというのでしょうか。
ひとつでも多く、子どもの「芽生え」を発見しましょうね。
②子どもを信じましょう
幼稚園に勤めていて痛感するのは、「子どもの力ってすごい!」ということです。
大人は子どもを「力のないもの」と思い込みがちですが、それは間違い。
本当にすごいんですよ。
それを何がすごくないものにしているかと言うと、「子どもを信じない大人の心」です。
私はこの時期にいつも、「登園時に子どもが大泣きしていても、私たち職員を信頼していただき、サッと預けてサッと帰りましょう。これは保護者さんのチャレンジですよ」とお話するのですが、保護者さんのいない間、大泣きしながらも自分の居場所をしっかり作り、幼稚園という社会に対し果敢に挑んでいく子どもたちの姿は、本当に感動的です。
子どもは小さくてもしっかり、自分の力で歩んでいるんだなぁと実感します。
だから、心配しなくても大丈夫。
自分の進む道は、自分自身で切り開いていける。
子どもたちにはもうしっかりと、その力が備わっているのです。
自分のことは、自分でできる。
その第一歩は、私たち大人が子どもを信じることから始まります。
これからの一日一日が、とっても楽しみです☆
保護者の皆さま、これからどうぞよろしくお願いいたします。